代々木アニメーション学院と聞くと「声優になるための専門学校」などのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、結論から申しますと代々木アニメーション学院は専門学校ではないです。いわゆる無認可校となります。
そこ今回は専門学校の定義について解説した後、代々木アニメーション学院が専門学校ではないことによるメリットやデメリットなどについて解説していきます。
代々木アニメーション学院に興味がある人はぜひ参考にしてください。
専門学校・認可校の定義とは?
まずは専門学校の定義について解説をしておきます。
専門学校とは、一定の基準を満たすことで公的機関から正式な認可を受けている学校のことです。専門学校は認可校と呼ぶこともできます。
専門学校の場合、国立は文部科学大臣、公立は教育委員会、私立は都道府県知事が認可を行うルールになっています。
専門学校の認可を受けるには、一例ではありますが以下の基準を満たす必要があります。
- 施設:自己所有(特別な事情のある場合を除き、賃貸施設は不可)
- 授業時間:年間800単位時間以上、夜間学科は年間450単位時間以上
- 修業年数:1年以上
そして、公的機関から専門学校の認可を受けることで初めて学校名に「専門学校」という単語を入れることができるようになります(例:関西看護専門学校、高山美容専門学校、東京愛犬専門学校)
つまり学校名に「専門学校」という単語が入っていれば、その学校は公的機関からしっかりと認可を受けた専門学校であることがわかります。
代々木アニメーション学院は専門学校ではない=無認可校
冒頭でも述べた通り、代々木アニメーション学院は専門学校ではありません。つまり、無認可校となります。
「代々木アニメーション学院」という名前の通り「専門学校」という単語は確かに含まれていません。
しかし、代々木アニメーション学院が公的な専門学校ではないからといって、特に悲観する必要は何1つありません。
代々木アニメーション学院では実際に専門学校と同等もしくはそれ以上の環境・教育体制が用意されていますし、実際に水樹奈々さん、田村ゆかりさん、松岡禎丞さん、櫻井孝宏さん、中村悠一さん、伊波杏樹さんなど数多くの有名人の輩出にも成功しています。
実績としては申し分ない学校であることは間違いありません。
代々木アニメーション学院が専門学校ではないことによるメリットとデメリット
では、代々木アニメーション学院が公的な専門学校・許認可校ではないことによってどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここからは以下7つの視点から解説をしていきます。
- 施設の立地
- 受験資格
- 奨学金・教育ローン
- 学割・通学定期券
- 卒業後、得られる学歴
- 4年生大学への編入
- 学校が倒産した場合の対応
1:施設の立地
こちらは上記でも解説した通り、公的な認可を受けた専門学校の場合は施設が自己所有のものとなります。
一方で、認可を受けていない専門学校は賃貸施設でも学校を運営できます。
しかし、自己所有施設か賃貸施設かどうかを気にする受験生はほとんどいないでしょうから、この点はあまり気にする必要はないでしょう。
2:受験資格
認可を受けた専門学校を受験する場合は、高校卒業以上の学歴が必要になります。
しかし、無認可校は学歴や年齢を問わないケースが多いです。日本の場合、中学までが義務教育なので、中卒以上なら受験可能ということになります。
代々木アニメーション学院も中卒以上なら受験可能です。
※詳しくは代々木アニメーション学院に入るには?中卒でもOK?対策方法や倍率などを徹底解説をご覧ください。
3:奨学金・教育ローン
まず奨学金についてですが、日本学生支援機構による奨学金を受けられるのは公的な認可を受けた専門学校のみです。
※日本学生支援機構=学生に対する奨学金事業を行う独立行政法人。主務大臣は文部科学大臣。
しかし、代々木アニメーション学院含め認可を受けていない学校でも独自の奨学金制度を用意することは可能です。
実際に代々木アニメーション学院では、代々木アニメーション学院での学業と新聞配達のアルバイトを両立させることにより、学費の大部分または全額を奨学金として奨学会が負担してくれる「新聞獎学生制度」という制度が用意されています。
※詳しくは代々木アニメーション学院の学費について解説した記事をご覧ください。
そして教育ローンに関しては、国による低金利の教育ローンである「日本政策金融公庫」は認可校・無認可校関係なく利用が可能です。
しかし、こちらも奨学金と同様に学校によっては独自の制度を用意しているケースもあるので、学校のホームページを事前にチェックするようにしましょう。
※代々木アニメーション学院の奨学金について徹底解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
4:学割・通学定期券
認可校に在籍している学生は映画館や飲食店などで使える学割(学生割引)を使用することができます。また、通学定期券の使用も可能です。
しかし、無認可校に在籍している学生は学割(学生割引)・通学定期券を使用することができません。なので、定期券を購入する場合は一般の定期券となります。
5:卒業後、得られる学歴
認可校では、以下2つの条件を満たすことで「専門士」の資格を得ることが可能です。これは2年制短期大学卒業と同じ学歴になります。
- 2年以上の過程を終了
- 1,700時間以上の単位を取得
しかし、無認可校は卒業しても学歴を得ることはできません。
なので、例えば中学卒業後、無認可校に入学して無認可校を卒業した場合の最終学歴は「中学卒業」となります。
6:4年生大学への編入
認可校では以下2つの条件を満たすと4年生大学の2年次以上への編入が可能となります。
- 2年以上の過程を終了
- 1,700時間以上の単位を取得
しかし、無認可校では4年生大学への編入資格は得ることができません。
なので、無認可校を中退・卒業して4年生大学に入学する場合は1年生からのスタートとなります。
7:学校が倒産した場合の対応
可能性は低いとは思いますが、もし認可校が倒産してしまった場合は行政からの救済措置として認可校に在籍している学生は他校への転入・編入が可能になります。
しかし、無認可校ではこの救済措置を受けることができません。
代々木アニメーション学院の設備・教育は専門学校に全く劣らない
以上で専門学校(認可校)と無認可校のメリット・デメリットを解説しましたが、そこまでデメリットを考慮する必要はないことがお分かりいただけたかと思います。
代々木アニメーション学院は2022年現在、専門学校ではない(=無認可校)ですが、専門学校に劣らない・もしくはそれ以上の設備と教育環境があります。
例えばアニメーター科ではプロがデジタル作画の現場で使用しているワコムのペンタブレットが700台も導入されています。
ワコムのペンタブレットは液晶の解像度が高く、ペンの入力や反応も非常に早くて使いやすいのが特徴です。
※代々木アニメーション学院のアニメーター科の評判について解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
代々木アニメーション学院には学生のうちからプロとほぼ同じ環境で作業ができる体制が整えられています。
また、代々木アニメーション学院は2021年から最新モデルのiPadも導入しています。
iPadの重さは500g以下で非常に軽いため、自宅学習だけでなく外出先でも学習が可能です。
以上はほんの一例に過ぎません。代々木アニメーション学院=認可が降りている専門学校ではなという理由だけで入学の検討外になるのは非常にもったいないです。
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