代々木アニメーション学院にはアニメ学部という学部があり、その中にはアニメーター科という学科があります。
アニメーター科は動画マンやアニメ監督、アニメ作家などを目指す人のための学科で、アニメに関する専門的なスキルを学ぶことができます。
そこで今回は、筆者が実際に代々木アニメーション学院のパンフレット(入学案内書)を取り寄せて代々木アニメーション学院のアニメーター科について調べてみましたので、それをご紹介していきます。
具体的な内容としては、アニメーター科の評判や学べる内容、 就職実績などです。
代々木アニメーション学院のアニメーター科に興味がある人はぜひ参考にしてください。
代々木アニメーション学院のアニメーター科の評判は?
まずは代々木アニメーション学院のアニメーター科の評判からご紹介していきます。
今回は、実際にアニメーター科に通っていた2人の卒業生にインタビューを行いました。
良い評判も悪い評判もぶっちゃけで話してもらいましたので、ぜひ参考にしてください。
【1人目:G.Yさん(男性)】
4年前に代々木アニメーション学院のアニメーター科を卒業しました。
アニメーターになりたいと思いアニメーター科に入学し、結果的に今はアニメーターとして働けているので代々木アニメーション学院には満足しています。
アニメーター科では実際に手を動かすことを何よりも重視しているので、とにかくたくさんの絵やイラストを描きまくりました。
その経験を積むことによってイラストや絵の制作スキルはどんどん上がっていったと思います。
そのような環境が用意されている代々木アニメーション学院はアニメーターを目指す上でとても良いと思います。
あまり良くない点としては、あえて言うなら講師の質にかなりばらつきがあることですかね。
中には現役のアニメーターとして今も実際に現場で制作に携わりながら代々木アニメーション学院の講師をやっている人もいて、そのような人からはたくさんのスキルやノウハウを学ぶことができるのですが、現場からはもう何年も離れてしまっている講師もいるので、どの講師からスキルを盗むかは判断が必要だと思います。
【2人目:F.Kさん(女性)】
完全未経験で代々木アニメーション学院のアニメーター科に入学しましたが、なんとかアニメーターとして就職することができ、今もアニメーターとして働いています。
※代々木アニメーション学院に入るにはどうすれば良いのか?について解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
未経験の人も私の周りにはかなりいたので、それを理由にアニメーター科への入学を諦める必要は全くないと思います。
実際にアニメーター科の授業は未経験の人でも着実にスキルアップできるようなカリキュラムになっています。
※本気でアニメーターを目指すなら、授業だけでなく、自分で家でイラストを描く練習をしたりと自己研鑽は絶対に必要です。
良かった点としては設備ですかね。学生一人ひとりにワコムの液晶タブレットが貸し出されたり、デジタル教材が充実していたりとかなり便利な学習環境です。
あまり良くない点はそんなにないように思いますが、あえて挙げるとすれば途中で挫折してしまう生徒がいることでしょうか。
入学当初はアニメーターなどの職業に興味を持っていた人も、さまざまな事情でそれを目指すことをやめてしまう人もいます。
アニメーターを目指さないのであれば代々木アニメーション学院のアニメーター科にいる意味があまりなくなるので、途中で退学してしまう人もいます。そのような人たちのためのセーフティネットみたいなのがあればなお良いのかなとは思います。
代々木アニメーション学院のアニメーター科ではどんなことを学ぶ?
代々木アニメーション学院のアニメーター科は動画マンや原画マン、アニメーター、アニメ監督、作画監督、アニメ作家、アニメキャラクターデザイナーなどを目指す人のための学科です。
アニメーター科の卒業生の中には「鬼滅の刃」や「僕のヒーローアカデミア」「魔法少女まどか☆マギカ」などの有名作品でキャラクターデザインや総作画監督など重要なポジションで活躍している人もいて、かなり実績のある学科です。
代々木アニメーション学院のアニメーター科の講師は全員アニメーターとして業界での活躍経験を持っている人たちなので、リアルな現場の声も交えた授業を受けることが可能です。
カリキュラムとしては1年次はアニメ作品制作やキャラクターデザインを学び、ポートフォリオを制作します。
※ポートフォリオ=個人の作品集のこと。就職活動において企業がその学生のスキルを見るための参考資料としても使われる。
2年次ではレイアウトやアクション作画について学びます。
レイアウトとはキャラクターや小物、背景などをどう配置するか構造を決める作業のことで、アクション作画では奥行きのあるアクションシーンの種類を学び、動くアクションアニメの作り方を学びます。
さらには、集大成として学生同士でチームを作って卒業アニメの制作も行います。
就職後は1人でアニメを作ることは絶対にあり得ません。卒業アニメ制作を行うことで、チームによる仕事の進め方を実践で学ぶことができます。
代々木アニメーション学院 アニメーター科の卒業生・就職実績
最後に代々木アニメーション学院 アニメーター科の卒業生・就職実績をご紹介します。
まずは卒業生からです。主な有名人は以下です。
- 中村豊
- うのまこと
- 中井準
- 坂井久太
- 山村俊了
- 大久保徹
- 番由紀子
- 手塚響平
- 野崎真一
- 宮井加奈
- 浅野恭司
- すしお
- 坂本勝
- 小野田貴之
- 田頭しのぶ
続いては就職実績です。主な就職・所属実績は以下の通りです。
- 株式会社シルバーリンク
- 株式会社マッドハウス
- 株式会社MAPPA
- 株式会社ウィットスタジオ
- 株式会社A-1 Pictures
- 株式会社サンライズ
- 株式会社タツノコプロ
- 株式会社ぴえろ
- 株式会社シグナル・エムディ
- 株式会社サンジゲン
- 株式会社コミックス・ウェーブ・フィルム
- 株式会社WHITE FOX
- 株式会社ボンズ
今回は代々木アニメーション学院のアニメーター科の評判や学べる内容、就職実績などについて解説していきました。
アニメのイラストに興味がある人にとってはぴったりの学科なので、ぜひ入学をご検討してみてはいかがでしょうか?
代々木アニメーション学院の入学試験の内容について解説した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。