代々木アニメーション学院には高等部という通信制のコースが設置されています。
これは代々木アニメーション学院で専門課程を学びながら高校の勉強もできて高校卒業の資格を得ることができるというものです。
そこで今回は、代々木アニメーション学院高等部への入学を考えている中学生や保護者のために、筆者が代々木アニメーション学院のパンフレット(入学案内書)を取り寄せて高等部のカリキュラムや特徴、評判を徹底調査しました。
代々木アニメーション学院に興味がある中学生はぜひ参考にしてください。
代々木アニメーション学院高等部の口コミは?
まずは代々木アニメーション学院高等部の口コミからご紹介していきます。
今回は、2017年に代々木アニメーション学院高等部を卒業したK.Yさん(男性)にインタビューを行いました。
筆者「本日はよろしくお願いいたします。K.Yさんはいつ頃代々木アニメーション学院高等部に通われていたのですか?」
K.Yさん「2017年に代々木アニメーション学院高等部を卒業しました。今は4年制の大学に通っています。もともとは声優になりたいと思って高等部に入学したのですが、代々木アニメーション学院で学んでいくうちに声優になりたいという夢が薄れてしまって、大学受験をすることを決意したという感じです。」
筆者「そうなのですね。高等部での3年間の学生生活はいかがでしたか?」
※代々木アニメーション学院は基本は2年制ですが、高等部は3年制となります。詳しくは代々木アニメーション学院は何年制?基本は2年制ですが半年・1・3年制もありますをご覧ください。
K.Yさん「とても満足した学生生活でした。友達もたくさんできましたし。」
筆者「いじめとかはありませんでしたか?」
K.Yさん「いじめはありませんでしたよ。いじめがもしあったら先生が指摘してると思います。友達があんまりできない人とかも中にはいましたけど、だからといってその子をいじめたりとかはありませんでした。そういった意味では安心して通える学校だと思います。」
筆者「ありがとうございます。では、具体的に学生生活で良かった点と悪かった点を教えていただけますか?」
K.Yさん「そうですね。良かった点は一生の友達がたくさんできたことだと思います。大学生になった今でも定期的に遊んだりしています。みんな声優とかプログラマーとかゲームクリエイターとか、そういった専門的な仕事に就きたいと思って入学してきた人ばかりで、どちらかと言えばヲタク気質な人が多く、気の合う人はたくさんいました。悪かった点は特にないですが、やはり中学生の段階で声優とかプログラマーとかなりたい職業を限定するのって難しいなと思いました。僕が実際にそうでしたが、高校生活を送る中で、それ以外の職業に興味が湧いて普通に大学入試を受けるという人もたくさんいます。そういった意味では、普通の高校に行っても大差はないのかなと思いましたね。」
筆者「なるほど。確かに中学生の頃になりたいと考えていた職業にそのまま就く人なんてかなり少ないですもんね。」
K.Yさん「僕もそう思います。進学校とかだと、僕たちが声優とかプログラミングとか専門的な勉強をしている間に大学受験の勉強ができているわけなので、偏差値の高い大学に行こうと思ったら代々木アニメーション学院高等部はあまり向いていないかなと思いますね」
筆者「確かにそうかもしれませんね。本日は貴重なお時間ありがとうございました!」
代々木アニメーション学院高等部の学費
代々木アニメーション学院高等部の学費は所属する学部によって変動があります。最新の学費情報は以下の通りです。
エンタメ学部、エンタメスタッフ学部、こども学部の学費
【1年次】
- 入学金:200,000円
- 年間授業料:693,000円
- 施設設備費:385,000円
- 教育充実費:220,000円
- 教材費:55,000円
- 合計:1,553,000円
【2年次】
- 年間授業料:693,000円
- 施設設備費:385,000円
- 教育充実費:220,000円
- 教材費:33,000円
- 合計:1,331,000円
【3年次】
- 年間授業料:346,500円
- 施設設備費:192,500円
- 教育充実費:110,000円
- 合計:649,000円
3年間の学費の合計は3,533,000円となります。
アニメ学部、デジタルアニメ学部、クリエイター学部、マンガ学部、ゲーム学部の学費
【1年次】
- 入学金:200,000円
- 年間授業料:693,000円
- 施設設備費:429,000円
- 教育充実費:220,000円
- 教材費:55,000円
- 合計:1,597,000円
【2年次】
- 年間授業料:693,000円
- 施設設備費:429,000円
- 教育充実費:220,000円
- 教材費:33,000円
- 合計:1,375,000円
【3年次】
- 年間授業料:346,500円
- 施設設備費:214,500円
- 教育充実費:110,000円
- 合計:671,000円
3年間の学費の合計は3,643,000円となります。
※代々木アニメーション学院のゲーム学部について徹底解説した記事やアニメーター科の評判について解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
代々木アニメーション学院高等部のカリキュラムは?
冒頭でも解説した通り、代々木アニメーション学院高等部では専門課程と高校の勉強を並行して学ぶことができます。
午前・午後のどちらかは専門課程の勉強を行い、それ以外の時間を高校の勉強に充てることになっています。
卒業すればもちろん高卒の資格も手に入れることができます。
1年次から3年次のカリキュラムは以下のようになっています。
1年次 | 2年次 | 3年次 | |
学習科目 | 現代の国語/公共/数学Iなど | 英語コミュニケーションI/倫理/生物基礎など | 古典探求/政治・経済/日本史探求/地学基礎など |
専門課程 | 基礎学習/腹式呼吸/マイクワーク/感情解放/アニメアフレコなど | 技術教科/ボイスサンプル収録/キャラクターボイス/サウンドドラマ/外画吹替など | 就職/デビュー/オーディション |
3年次では、将来に合わせて選べる以下5つのコースが用意されています。
1:上京コース
週1コース/プロコース/アドバンスコースの3つが用意されており、名古屋校や福岡校、札幌校・仙台校・広島校・金沢校などに通っている学生が東京に代々木アニメーション学院に上京するコースです。
東京で専門課程の最先端の流行・技術を学ぶことができます。
2:拠点滞在コース
再履修/週1コース/ポートフォリオ作成から選択することができます。
代々木アニメーション学院が各地に準備した拠点で、それぞれの希望する進路に必要な技術を徹底的に磨いていきます。
3:芸能事務所決定者コース
週1コース/プロコースを選ぶことができます。
事務所への所属が決まっても、活躍できるかどうかは本人次第です。
代々木アニメーション学院がデビュー・活躍に向けてあらゆる面でのサポートを実施してくれます。
4:大学進学コース
大学受験/ルネサンス高校推薦枠/こども学部を選択することができます。
大学受験合格、指定校推薦の獲得、代々木アニメーション学院のこども学部への進学を検討することができます。
5:再履修コース
代々木アニメーション学院高等部での2年間の学習がうまくいかなかった人のためのコースで、半額の学費で再履修を受けることができます。
代々木アニメーション学院高等部の入学試験の内容は?
代々木アニメーション学院高等部の入学試験は書類選考と面接のみです。
国語や数学などの筆記試験はありません。
代々木アニメーション学院への出願はWEBからとなっておりますが、その時に「代々木アニメーション学院への志望動機」と「将来の夢」の2つを記載する項目があります。これが書類選考となります。
※代々木アニメーション学院のWEB出願のやり方について解説した記事もぜひ参考にしてください。
WEB出願の完了後は面接となります。面接では基本的に書類選考として記載した「代々木アニメーション学院への志望動機」と「将来の夢」について深堀りされると考えておきましょう。
代々木アニメーション学院の入学試験の詳細と対策方法を解説した記事もご用意していますので、ぜひ参考にしてください。
代々木アニメーション学院高等部卒業生の進路
最後に代々木アニメーション学院高等部卒業生の進路をご紹介して本記事を終了とします。
2022年3月実績は以下の通りとなっています。
およそ6割が芸能事務所に所属したり、業界就職に成功しています。
大学進学は6%とかなり低い数字になっています。
芸能事務所・業界就職の進学先としては以下があげられます。
- 宝映テレビプロダクション
- 碗-one-プロダクション
- シグマ・セブン
- トムス・エンタテインメント
- 青二プロダクション
- 株式会社スターダストプロモーション
- サンミュージックプロダクション
- 株式会社 ソニー・ミュージック アーティスツ
- 株式会社アニモプロデュース
- 東京俳優生活協同組合(俳協)
- ヤオヨロズボイスラボ
- 81プロデュース
- A-1 Pictures
- EARLY WING
- スタジオグラム
- 株式会社 レオパードスティール
- スワラ・プロ
今回は代々木アニメーション学院高等部の評判や学費、カリキュラムなど中学生が知りたいであろう情報をご紹介していきました。
本記事が代々木アニメーション学院高等部への入学を検討している中学生や保護者の皆様の参考になれば嬉しいです。